- 歯ぎしり・食いしばりとは
- 歯ぎしり・食いしばりをしてしまう原因
- 歯ぎしり・食いしばりの種類
- 歯ぎしり・食いしばりによるリスク
- 歯ぎしり・食いしばり対策の
マウスピース(マウスガード) - 歯科医院でマウスガードを作製する流れ
- マウスガードの費用
- マウスガードのお手入れ方法
- マウスガードを使用する際の注意点
- 歯ぎしり・食いしばりのよくある質問
歯ぎしり・食いしばりとは
歯ぎしりや食いしばりは、上下の歯を強くこすり合わせたり、ぎゅっと噛みしめたりする悪習癖です。無意識のうちに行われるため、就寝中に本人が気づかないことが多く、家族に指摘されて初めて気づく方もいらっしゃいます。
この症状は「ブラキシズム」とも呼ばれ、複数のタイプに分類されます。通常、リラックスしている状態では上下の歯は接触していません。これを安静空隙と言い、歯と歯の間に約2mm程度のスペースがあります。しかし、ブラキシズムがある方はお口周りの筋肉が常に緊張しており、このスペースがほとんど見られません。
歯ぎしりや食いしばりは、頭痛や肩こり、腕のしびれなど、全身に様々な症状を引き起こすことがあります。
歯ぎしり・食いしばりを
してしまう原因
ストレス
最も多い原因はストレスです。歯が噛み合う刺激は脳に伝わり、ストレスを緩和する働きがあります。無意識のうちに脳への刺激を求めて、歯ぎしりや食いしばりをしてしまうと考えられています。
歯並び
歯並びの乱れは、上下の歯の噛み合わせにズレを生じさせます。特に開咬や過蓋咬合などの不正咬合は、無意識のうちに奥歯で噛んでしまい、歯ぎしりや食いしばりを誘発します。
噛み合わせのズレはお口周りの筋肉や顎関節にも負担をかけ、それがストレスとなって症状を助長する可能性があります。
枕が合わない
枕の高さが合わないと、顎を引いた状態になり気道が狭くなったり、肩や首に負担がかかったりします。リラックスした睡眠状態が得られず、ストレスを感じることで歯ぎしりや食いしばりが誘発されます。
集中している時間が長い
物事に集中していると、無意識のうちに能力を最大限に引き出そうとして、上下の歯を噛みしめる傾向があります。スポーツ、勉強、パソコン作業、デスクワークなど、集中する場面は様々です。
歯ぎしり・食いしばりの種類
クレンチングタイプ
音を立てずに上下の歯を強く噛みしめる状態です。いわゆる「食いしばり」で、睡眠時だけでなく仕事中や運動中にも無意識に起こることがあります。
グラインディングタイプ
「ギリギリ」と音を立てて歯をすり合わせる状態です。睡眠中に起こりやすく、大きく動かしている方が多く見られます。
タッピングタイプ
上下の歯を「カチカチ」と音を立ててぶつけ合う状態です。歯をぶつける力の強さには個人差があります。
ナッシングタイプ
歯の特定部分をすり合わせる「きしませ型」です。「キシキシ」という音がするのが特徴で、歯の一部分だけが徐々にすり減っていきます。
これらのタイプを複数持ち合わせている方もいらっしゃいます。
歯ぎしり・食いしばりによるリスク
歯が割れる
歯ぎしりや食いしばりによって歯にかかる圧力が増すと、歯が割れたり欠けたりするリスクが高まります。
歯の根が割れる
過剰な力が加わると、歯の根が割れる可能性があります。激しい痛みを伴うため、このような症状が見られた場合はすぐにご相談ください。
歯周病の悪化
歯周組織への負担が増加し、歯周病の悪化を促進する可能性があります。歯周病は歯を支える骨を溶かすため、放置すると歯を失うことにもつながります。
かぶせ物や詰め物が
破損したり取れたりする
歯にかかるストレスが増えると、詰め物や被せ物が取れたり壊れたりすることがあります。
歯ぎしり・食いしばり対策のマウスピース
(マウスガード)

マウスガードの効果
歯やあごの負担を分散
人間の噛む力は体重以上と言われるほど強力です。マウスピースを使用することで、噛む力を歯全体に均等に分散させ、特定の歯への過度な負担を防ぎます。
歯のすり減り防止
歯ぎしりによる横方向の動作で歯はすり減ります。マウスピースを使用すれば、歯の代わりにマウスピースが削れて歯を保護します。
詰め物や被せ物を守る
マウスピースは力を分散させ、詰め物や被せ物の損傷を効果的に防ぎます。
歯の位置の固定
歯周病などで揺れている歯は、歯ぎしりで位置がずれる可能性があります。マウスピースはこれらの歯を固定し、噛み合わせの変化を防ぎます。
マウスガードの種類
ソフトタイプ
指で曲げられるほど柔らかく、装着時の違和感が少ないのが特徴です。初めてマウスピースを使用する方にお勧めですが、耐久性に欠けるというデメリットがあります。
ハードタイプ
プラスチック製で硬い素材を使用しており、耐久性が非常に高いです。効果的に歯を守れますが、装着時の違和感が強いという面があります。使い続けるうちに慣れることが多いです。
歯科医院でマウスガードを
作製する流れ
1診察
症状やお悩みをお伺いし、お口の中を確認します。虫歯や歯周病がある場合は、それらの治療を優先します。
2型取り
印象材を使用して歯型を取ります。
3マウスガードの作製
歯型をもとにマウスピースを作製します。作製期間は1〜2週間程度です。
4お渡し・微調整
院内で装着していただき、必要に応じて微調整を行います。使用方法や管理方法についても丁寧にご説明いたします。
マウスガードの費用
| 内容 | 費用 |
|---|---|
| マウスガード | 5,000円 |
マウスガードのお手入れ方法
水道水で洗う
基本的には流水に当てながら指で擦って洗います。柔らかいブラシを使うと手早く洗えます。歯磨き粉、特に研磨剤入りのものは使用しないでください。
洗剤を使用する
においや着色が気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤をお使いください。週に1〜2回の使用が基本です。
超音波洗浄機を使う
見えない汚れまできれいに落とせます。徹底的に汚れを落としたい方にお勧めです。
マウスガードを使用する際の注意点
費用が掛かる
保険適用で作製可能ですが、定期的な受診や歯ぎしり・食いしばりによってマウスピースがすり減ることがあるため、作り直しが必要になる場合があります。
慣れるまで違和感がある
異物感や眠りにくさなどの違和感が生じることがありますが、使い続けるうちに徐々に緩和されます。
歯ぎしり・食いしばりが
なくなるわけではない
マウスピースの主な役割は、歯ぎしりや食いしばりによるダメージを軽減することです。
習慣そのものを完全に改善するものではありません。
歯ぎしり・食いしばりの
よくある質問
マウスガードの効果はいつから出ますか?
使用開始から1週間程度で効果を実感される方が多いです。慣れるまでには約3日から1週間かかりますが、習慣化されると安心して眠れる、朝の顎の疲れが軽減されるなどの効果を感じやすくなります。
マウスガードの使用で悪化することはありますか?
市販のマウスピースや、歯列矯正用・スポーツ用のマウスピースを使用すると、適切にフィットしないため逆効果になる可能性があります。目的に合わせて適切なマウスピースを選びましょう。
歯ぎしりや食いしばりの診断はどのようにしますか?
歯科医師が口腔内の状態をチェックし、歯の摩耗や顎の筋肉の状態を確認します。問診を通じて総合的に診断いたします。
子どもも歯ぎしりをしますか?
はい、特に乳歯から永久歯への生え変わり時期に見られます。成長と共に自然に治ることが多いですが、気になる場合は一度ご相談ください。
市販のナイトガードは歯ぎしり・食いしばりの治療に使えますか?
市販品は適合が悪い可能性があり、長期間使用すると顎関節に負担をかけたり、歯の位置がずれたりするリスクがあります。歯科医院で作成したナイトガードの使用をお勧めします。
歯ぎしり・食いしばりの治療は保険適応になりますか?
ナイトガードの作成は保険適用となることが多いです。ただし、噛み合わせの調整など他の治療法については保険が適用されない場合もあります。
